2004年12月15日
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泣ける泣ける良い話、という理由は自己犠牲の美談にはない!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のNARUTOの感想。

サブタイトル §

第114話 「さらば友よ…! それでもオレは信じてる」

あらすじ §

 黄色の丸薬を飲んだチョウジは次郎坊を圧倒します。

 しかし、次郎坊も第2段階に変化し、チョウジを圧倒します。

 チョウジは過去を回想します。忍者ごっこで仲間はずれになったこと。父から本当の仲間を大切にしろと教えられたこと。シカマルという親友ができたこと

 チョウジは自分の命と引き換えに次郎坊を倒すと覚悟して、赤い丸薬を飲み勝利します。

 チョウジは、仲間の書き残した行き先のメッセージを見つけ、仲間ができたと喜んで倒れます。

感想 §

 泣ける良い話です。

 なぜ良い話かといえば、自己犠牲によって敵を倒すことを通じて死を美化した感動話だからではありません。身体を張って守るべき仲間を持つことができたことを、最後に仲間が書き残したメッセージを見ることで確認する話であるからです。

 実際、自ら死を選ぶことはなんら美談ではありません。しかし、ここでチョウジが迫られた状況というのは、実は自ら選んだ死ではありません。次郎坊はチョウジを殺すことを宣言していて、それは問題なく実行可能でした。

 つまり、赤い丸薬を飲むと死ぬだろう、という予測は、もはや逃げ場はどこにもないという確認でしかないことになります。赤い丸薬を飲むか否かは、即座に殺されて楽になるか、それとも敵を倒しつつも苦痛に苛まれながら死ぬのか、という選択になります。チョウジの選択は、たとえ苦痛に苛まれようとも仲間を救うために次郎坊を倒すというものでした。

 もう1つ、ここで確認しておきたいのは、チョウジのこの決断は、木に刻まれたメッセージを見る前に行われていることです。チョウジはシカマル以外の連中を真の仲間だと確信していたわけではありません。まず、信頼し、命を張り、仲間を守るための戦いを終えてから彼らが真の仲間であったことを確認します。つまり真の仲間であることを知るという報酬無しで、無償の愛としてチョウジは戦ったことになります。その点にこそ、「泣ける良い話」と評価したい理由があります。

今回の一言 §

 それにしても、ポテチの最後の一切れを食ってしまう次郎坊。これは知らぬこととて無謀な行動ですね。おかげで1回余計に殴られていることになります。